バルコニーを作る際のポイント!ベランダとの違いとは?
2022/9/9
バルコニーとは
バルコニー(balcony)とは室外のスペースに屋根が無い場所を指します。日本では主に戸建てに多く見られる形です。
バルコニーでは室内から気軽に室外空間に移動でき、洗濯物を干したり植物を植えたりと様々な用途に便利に活用できます。
バルコニーは2階以上に設置されるものを指し、転落防止のために100cm以上の幅と110cm以上の手すりを設置することが義務付けられています。屋根がない分日差しを楽しむことができますが、雨が降った時には洗濯物が濡れてしまうことがあります。
バルコニーとベランダとの違い
よく似ているバルコニーとベランダですが、大きな違いは屋根があるかないかです。
前述のようにバルコニーには屋根がなく、ベランダには屋根がついています。
バルコニーは2階以上のものをバルコニーと呼びますが、ベランダには階数による制限はありません。
ベランダは屋根がついているため、雨が降っても洗濯物が濡れにくいというメリットがありますが、日差しが室内に入りにくく室内が暗くなりがちです。
バルコニーの種類
ルーフバルコニー
下の階の屋根部分を使い作られた屋外スペースを「ルーフバルコニー」と呼んでいます。
戸建ての場合は、多くが屋上に作られます。
マンションなどでは道路斜線制限によって建物が上階になるにしたがって斜めにずれこむため、その空いたスペースを理由してルーフバルコニーが作られるケースがあります。
開放的なスペースが味わえ、通常のバルコニーやベランダよりも広い空間を利用できるため、屋外用のチェアやテーブルを置いたり、ガーデニングやBBQを楽しむなど様々な利用方法があります。
屋上にあり、屋根がない場合には防水処理をしっかり行うことが必要です。
定期的な防水塗装などメンテナンスを行うことで雨漏りを防ぐことができます。
屋上に設置するバルコニーを別にスカイバルコニーと呼ぶこともあります。
インナーバルコニー
ルーフバルコニーの上に屋根があるのがインナーバルコニーです。
屋根があるのはベランダではないの?と思われるかもしれませんがインナーバルコニーは外に張り出した形ではなく、上の屋根部分は上階の床部分となるため、建物と一体感があり、室内の一部が室外になっているようなイメージです。
インナーバルコニーは部屋と一体感があるため、床部分にウッドデッキを敷き詰めると段差もなくなり、小さなお子様やペットの遊び場として最適です。
回りバルコニー
回りバルコニーはマンションなどの角部屋で部屋を取り囲むようにL型に配置されたバルコニーです。
部屋の二面がバルコニーに面するため採光に優れ、部屋が明るくなり、風通しもよくなるためメリットの多いバルコニーです。
また違った角度から景色を眺めることもできます。
サービスバルコニー
サービスバルコニーは、奥行きが1m以下の小さなバルコニーを指します。
大きさに関して細かな定義がなく、一般にエアコンの室外機を置いたり、避難経路にならないバルコニーをサービスバルコニーと総称しています。
キッチンの隣に設置して一時的にゴミを置いたり、土のついた野菜などを置いておくようなちょっとした室外が隣接していると便利な箇所に設置するといいでしょう。
バルコニーを作る際のポイント!
バルコニーを作っても放置してしまうようならもったいないスペースになってしまいます。バルコニーは雨風が当たりやすくベランダに比べて日々掃除をする必要があります。これらの手間も考え無駄にならないバルコニーを計画しましょう!
バルコニー作りを計画する際のポイントをピックアップします。
使い方を考えておく
子どもの遊びスペース、洗濯スペース、植物を育てる場所などできるだけ使い方を明確にしておくことで、バルコニーの広さや位置などを作る段階から想定しておくことができます。
採光について考える
バルコニーを設ける際、下の階が影になって暗くなってしまう事があります。採光窓を取り付けるなどしてバルコニー周辺の部屋の採光について考えておきましょう。
プライバシーと室内への風通しについて
バルコニーやベランダなどは道路や通路に面していると特に通行人や、近隣住人の目に触れやすい場所でもあります。プライバシーを確保するために隙間のないものを選ぶと、風を遮ってしまい、通気性が悪くなって湿気が溜まり、苔などが生える可能性があります。
そうした時には手すりの素材を木製ルーバーやパンチングメタルのものを選ぶことでプライバシーと通気性の両方を確保できます。
また洗濯物を干したい場合には、日光を通しながら一目は避けられるようなタイプを選ぶといいでしょう。
防犯について
不審者や泥棒が侵入する際、バルコニーからの窓が狙われることがあります。見通しをよくしたり侵入しにくい手すりや、感知式のライトを設置したりと防犯面も意識しましょう。
安全面も忘れずに
子ども、ペットがいるご家庭は、転落などの事故を防ぐため手すりを越えられないような工夫や手すりを高めに設定するなどの注意が必要です。また鉢植えなどがおちないように十分に注意してください。
メンテナンスについて
バルコニーは風雨に晒される場所のため、建物の中でも劣化の早い場所です。
そのため定期的なメンテナンスが欠かせません。ルーフバルコニーなど面積が大きくなればその分メンテナンス費用もかさみます。バルコニーなどは新築時は防水工事によって防水処理がされていますが、約5年ごとにトップコートの再塗装や、10~15年ごとに再防水工事を行うなど定期的なメンテナンスが必要です。床の防水層にひび割れや剥がれが見られたら早めに修理を依頼してください。
バルコニーを設置する際にはメンテナンス費用も考慮しておきましょう。
最後に
今回はバルコニーを設置する際のポイントやベランダとの違いなどを紹介しました。
今設置に迷われている方、一度ツバキHOMEまでご相談ください。