雨樋の役割とは?
2022/12/25
屋根から地上に伸びている雨樋。どの家にもついていますが雨樋は家にとってどのような役割を担っているのでしょうか?
ここでは雨樋の役割やどんな時に補修や点検が必要なのかを簡単にご紹介します。
雨樋の役割
皆さんが住む家には必ずといってよ良いほど屋根に雨樋が付いています。雨樋は屋根で受けた雨水を排水溝や雨水桝に運ぶ役割を担っていますが、この雨樋はなぜ必要なのでしょうか?
ここでは雨樋の役割とその必要性についてご紹介します。
雨樋の役割は大きく以下の3点です。
- 外壁や基礎部分を守る
- 雨漏りを未然に防ぐ
- 騒音防止
それぞれご紹介します。
外壁や基礎部分を守る
雨樋は屋根で受けた雨水をできるだけ外壁や基礎部分にかからないよう地面に運ぶ役割を担っています。雨が降るたびに外壁に雨水がかかってしまうと外壁の劣化を早めてしまいます。
外壁は最初塗装で保護されています。この塗装には防水機能があり、雨水をはじいて外壁そのものに雨水が浸透しないように保護しています。
しかし塗装は紫外線や雨風によってゆっくりと劣化し塗膜の剥がれなどの劣化を起こします。そうして塗装に隙間ができるとそこから雨水が入り込んで外壁そのものを傷めてしまいます。
また雨が直接あたると塗装の劣化を早め、苔やカビが生える原因にもなります。
雨が地面にそのまま流れてしまうと基礎部分も同じく傷むようになります。また基礎の内部に雨水が入り込むと基礎を傷めて、建物そのものの耐久性を劣化させてしまいます。
そのためできるだけ雨水がかからないよう雨樋は工夫されて設置されているのです。
雨漏りを未然に防ぐ
上記で記載した通り、雨水が外壁や基礎に当たり劣化が進むとクラックなどのひび割れに繋がります。
そうして発生したひび割れから雨水が建物内部に侵入すると室内での雨漏りに繋がってしまいます。
また建物内部に侵入した雨水によって内部で腐食が進んでしまうこともあります。
劣化を防ぐと同時に雨漏りも未然に防ぐ役割を担っています。
騒音などのトラブル防止
屋根で受けた水がまとまってカーポートやガレージ、板金屋根などに直接雨水がおちるととても大きな音が鳴ります。
またオーバーフローを起こすと自分の敷地内だけでなく、近隣の住宅まで水が流れてしまうこともあります。
ご自身の生活だけでなく近隣とのトラブルを避けるためにも雨水をスムーズに排水することは必要になります。
雨樋の補修が必要な時は?
以下のような状態の時は雨樋の補修や交換を検討してください。
雨樋の継ぎ目がはずれている
経年劣化や施工不良によって雨樋の継ぎ目がはずれている場合、適切に雨樋が排水されずそこから雨水があふれてしまいます。継ぎ目を繫いで補修を行うか、その部分だけ新しいものに交換する必要があります。
雨水があふれている
雨水が雨樋からあふれてオーバーフローを起こしている場合、雨樋になんらかの不具合が起こっている可能性があります。ゴミや落ち葉が詰まっている場合にもオーバーフローが起こります。
特に近くに公園や街路樹がある場合には落ち葉などが溜まりやすいため注意してください。
清掃をすれば直る可能性もありますが、ほかの原因であることもあるため、一度業者に相談してください。
20年くらいメンテナンスをしていない
雨樋の耐用年数は素材によって異なりますが、約20年程度です。
特に一般に最も流通している塩ビ製の雨樋は15~20年が耐用年数と言われているため、雨樋を設置してから20年が経過し、その間なにもメンテナンスをされていない場合は不具合を起こす前に一度業者に点検をしてもらいましょう。
まとめ
普段あまり気にすることのない雨樋ですが、雨水を適切に排水することで建物を雨漏りから守る重要な役割があります。
雨樋は劣化が進んで割れる事や落ち葉などゴミが詰まってオーバーフローして水があふれてしまう場合もありますので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
ツバキHOMEでは屋根工事、雨樋工事も承っております。是非ご相談ください。