住まいにもたらす断熱材の効果と断熱の種類について
2022/10/19
「断熱材」は皆さんも良く耳にする言葉かもしれません。
家を建てる際に欠かせない建築資材の一つで四季のある日本で快適に住むためにはこの断熱材が欠かせません。
今回はこの断熱材の効果についてや、断熱の施工方法の種類、そして断熱材の主な種類をご紹介します。
何のために断熱材を使うのか?
断熱材とは字の通り熱を遮断する効果を持つ材料をいいます。
部屋の室温を保つため室内と室外の熱移動を遮断し外気温が伝わりにくくすることを断熱といいます。
断熱材は熱移動や熱伝導を遮断し熱の伝わりを防ぐ役割を持っています。
主に壁や天井、床に断熱材を使用しますが、隙間なく施工して建物の気密性を高める事で夏冬でも快適に過ごせる空間を作ることができます。気密性の高さはエアコンの電気代にも影響しますのでエコな住宅という事にもなりますね。
住まいにもたらす断熱材の効果
上記で記載したように断熱材は熱の伝わりを遮断する機能を持っています。
外気温の影響を受けにくくなる為、外からの暑さや寒さを防ぎ室温を一定に保つことができます。
室温を一定に保つことができるので夏場の暖房や冬場のエアコンなどを効率的に使用でき結果電気代の節約にもつながります。
快適に暮らすために断熱材は住まいに大きな役割を果たしています。
木造住宅の断熱材の施工方法の種類
外張り断熱
外張り断熱は外壁や屋根、柱の外側から断熱材を張り付ける工法で家を包む形で覆うため外から熱が入るのを防ぎます。
断熱効果がとても高く外からの施工が可能なので施工面でもやりやすい方法ですが断熱材が厚すぎたり地震などの影響で垂れ下がる可能性もあるので対策が必要です。
充填断熱
充填断熱は断熱材を床や天井、内壁に施工します。柱の間や梁の間を埋めるようなイメージですね。
上記で紹介した外張り断熱よりも断熱効果は劣りますが施工がしやすい面からコストを抑える事ができます。
付加断熱
付加断熱はこれまで紹介した外張り断熱と充填断熱を双方施工する方法です。どちらも施工する分コストは高くなりますが、外と内どちらも施工することで高い断熱効果が期待できます。
断熱材の主な種類
無機繊維系断熱材
一般的に住宅に多く使われているのがこちらの無機繊維系断熱材です。グラスウール、ロックウールという名前でも呼ばれます。
ガラスや鉱物が繊維状になっておりチクチクとした感触があります。鉱物の為、燃えても有害物質が出る事がなく安心。耐火性が高く防音や吸音性に優れており価格もリーズナブルなため広く使われています。
天然繊維系
天然繊維系の断熱材は主に有機物の天然素材を用いたものになります。代表的なものに木材が素材となっているセルロースファイバー、羊毛を素材とした羊毛断熱材などがあります。
無機系断熱材と違い防湿材の施工が不要な事が特徴で防音、吸湿性に優れます。もちろん有害物質も含みません。ただデメリットとして価格が少し高く防虫効果が他の材料と比べ薄いという事があげられます。
発泡プラスチック断熱材
発泡プラスチック断熱材はプラスチックを発砲させた材料です。発泡剤を使って細かな気泡を作りその中に空気を閉じ込める事で断熱効果を高めます。
発砲プラスチックは薄く湿気につよいのが特徴です。また軽く加工性にも優れているのも他の断熱材と異なる強みとなります。
まとめ
今回は住まいの断熱や断熱材についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
断熱材は家が完成してしまうと隠れてしまうので普段は見ることが無い材料ですが、上記のようにそれぞれ特徴を持った断熱の施工方法や断熱材を現場の状況によって使い分けています。
ツバキHOMEでは断熱リフォームも承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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