フローリング重ね張りのメリット、デメリットについて
2022/10/26
フローリングの交換には「張り替え」と「重ね張り(上張り)」の2種類があります。}
既存のフローリングの状況やお客様のご要望にもよりますが、近年張り替えに比べてコストを抑えることができる重ね張りでの施工に人気が高まっています。
今回はフローリングの重ね張りのメリット、デメリットをご紹介いたします。
重ね張りメリット
施工コストが安い
重ね張りは字のとおり、既存にフローリングの上に新しいフローリングを重ねて施工する方法です。重ね張りの大きなメリットは既存のフローリングを解体して剥がす必要が無くゴミが出ないことです。フローリングを剥がす作業や剥がしたフローリングを廃棄する費用などが削減できるため結果、施工コストが安くなります。
工期が短い
上記でご紹介したように撤去の工程が無い分、工期を短くすることができます。早ければ一日で完工し、工期が短ければその分早く工事が終わり、普段通りお部屋を使うことができてお客様の負担が減ります。
騒音が出にくい
解体の工程がなくなり、基本的に既存のフローリングの上に貼っていくので騒音などが出にくいです。
重ね張りのデメリット
重ね張りもメリットだけではなく少なからずデメリットもあります。
段差ができる
既存のフローリングの上に貼る為、重ね張りするところとしないところが交わる場合はそこに段差が生じてしまいます。段差の高さはフローリングの材質にもよりますが一般的な重ね張り用のフローリング材は1.5mm程度から9mmと様々ですが、現在の床にそれだけの厚みができてしまいます。
1.5mm程度だとつまづくことはないですが、少しの段差は違和感の元になります。重ね張りを検討する際には、実際の厚みを確認してからにしましょう。
床下の状態が確認できない
その他、既存フローリングを剥がさないので下地の劣化具合がわからないというデメリットがあります。
築年数の経っている場合には、床下や下地が劣化したりカビが発生している可能性があります。もしも湿度の高い環境で、下地にカビが発生している場合に重ね貼りをしてしまうと新しいフローリングまでカビてしまう恐れが高くなります。
もしも床下に傷みが発生していると、施工後に床鳴りなどが発生する原因となってしまいます。
床のリフォームをする際は既存の床の状況を見て最適な工事をするのがよいでしょう。
ドアなどと干渉する
床が高くなる分、厚みが増すことでドアやクローゼットの扉などと干渉するおそれもあります。
ドアの開け閉めがしにくくなるなど生活する上で不具合を感じることもあり、場合によって建具や床材を削るなどの施工が必要となってしまいます。
まとめ
現在の床を解体しないため納期が短く、コストも削減できるフローリングの重ね張り。
しかし下地の確認ができないなどのデメリットがあります。場合によってドアの開閉に支障がでるなど日常生活に不具合を感じることも。
フローリングの重ね張りはフローリング材を事前に確認して高さを体感しておくことも重要です。
また、重ね張りを行う前に、状態を確認して重ね張りしても問題ないかどうか適切に判断する経験豊富な業者に依頼すると安心です。
ツバキHOMEでは床リフォームをはじめ各種リフォーム、リノベーションも承っております。
東大阪市や大阪で床リフォームをお考えの方は是非ご相談ください。
床リフォームの施工例