土壁・砂壁のメリット・デメリットとリフォーム方法
2022/11/21
日本の古い家や和室なんかには壁紙ではなく土壁や砂壁が使われている事があります。
今回はこちらの砂壁と土壁についてメリットやデメリット、傷んだ時のリフォーム方法についてご紹介します。
土壁・砂壁とは
砂壁とは、石膏ボードやモルタルなどの壁の上に石材、鉱物などを細かくした砂粒と糊を混ぜ合わせたものを塗って仕上げた壁のことを指します。
和室や床の間によく使用されています。
一方の土壁は、表面から下地までを土に藁などの繊維製の植物や砂を混ぜて水で練ったものを使用して作った壁を指します。
藁を使用することで藁の発行が進み、年月が経つほど強度が増します。
火災に対して強いため古くから使用されてきました。
土壁・砂壁のメリット
耐火性が高い
土壁、砂壁は燃えない材質の為火に強く火災の際に火の広がりを最小限に抑えます
調質効果が高い
日本特有の気候に適したこの土壁、砂壁は調質効果が高く部屋の湿度を一定に保つ働きをします。
アレルギー症状が出にくい
自然の素材を使った土壁、砂壁はアレルギーなどの症状になりにくい環境を作ることができます。
砂壁・土壁のデメリット
掃除に手間がかかる
特に砂壁は経年劣化で表面が剥がれたり割れたりし床に落ちたりカーテンについたりすることがあります。
掃除の手間やメンテナンスの手間が一般的な壁紙よりかかってしまうのが大きなデメリットです。
施工に費用がかかる
土壁、砂壁は職人の手作業で施工を行っていきます。壁紙を貼る作業と比べ工数がかかる為その分費用も高くなる傾向があります。
土壁は経年劣化すると割れや剥がれが起ってしまいます。美観が損なわれる為綺麗に直したいですよね。劣化により割れや剥がれが起きた場合はどんなリフォーム方法があるのでしょう。
今回は土壁の代表的なリフォーム方法を3つご紹介します。
土壁のリフォーム方法
漆喰や珪藻土を使ってリフォームする
漆喰は石灰岩から作られる材料で昔から住宅に利用されている材料です。和の雰囲気を出すのに最適で住宅以外に飲食店や店舗でも使われている人気の材料です。
珪藻土は珪藻の殻の化石からなる堆積物です。ダイアトマイトとも言われています。通気性や調湿性の性能が高く20年程前から建築材として利用されています。
どちらも職人によって施工され手作業の風合いを残すこともできる人気の建築材です。
クロスを貼ってリフォームする
手軽にリフォームをする方法としてクロスに張り替える方法があります。漆喰や珪藻土はどうしても施工期間が長くなり結果、施工のコストも上がってしまいます。
そこでリフォームのタイミングでクロスの壁に変えるのも人気のリフォームとなっています。クロスは土壁に直接貼る方法と石膏ボードや合板を貼ってその上からクロスを貼る方法があります。
どちらが最適か業者さんと相談すると良いでしょう。
DIYにトライしてみる
土壁や砂壁の補修にお金をかけたくない方はDIYで補修する選択肢もあります。DIYブームによってホームセンターなどでも補修材が色々と売られています。
難しい作業ではありますが費用は一番安く済みますので気になる方はトライしてみるのも良いでしょう。
まとめ
今回は土壁や砂壁のメリットデメリットや補修方法についてご紹介しました。
最近はあまり見なくなった土壁、砂壁ですが日本の気候に対してとても有効な素材なので上手く付き合って活かして行けるお家づくりができると素敵ですね。
ツバキHOMEでは壁のリフォームも承っております。是非ご相談ください。